2016.10.6

『「鬼ごっこ」の時事』 Vol,3

 
平峯 佑志
一般社団法人鬼ごっこ協会 監事

鬼ごっこは、ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)を行う上での、最も有効な手段の一つではないかと思っております。ノンバーバルコミュニケーションは、「声、表情、振る舞い、服装」などで言語によることがないコミュニケーションのことを言います。バーバルコミュニケーション(言語コミュニケーション)は言葉によるコミュニケーションで、ノンバーバルコミュニケーションの対比されています。
 
 鬼ごっこは、幼児から大人まで幅広い世代が、ともに楽しめる数少ないコンテンツの一つです。幼児はあまり言葉は話すことができずに、語彙も少ないながらも、大人と子供で鬼ごっこをしても、お互いの表情や仕草で、楽しいか楽しくないかを時に見極めることができます。これは、日本人以外の言語を使う海外の方との交流でも、ノンバーバルコミュニケーションとしての鬼ごっこの価値に気がつくことが多くあります。外国語を使って、コミュニケーションをすることは、語学の勉強が必要なため、準備に時間を要します。しかし、鬼ごっこのようなスポーツや運動、レクリエーションでの交流には言語を越えた、心身のスキンシップを通じたものを感じることができます。
 
 これからの時代は、多様な国の文化や慣習の理解をして、相互に円滑なコミュニケーションを図ることがグローバル社会になり求められます。そんな時代にこそ、ノンバーバルコミュニケーションの価値が、社会的に高まってくるとより多くの方々が、多様な人とのコミュニケーションの苦労せずに、交流がはかれるのではないかと感じます。



平峯 佑志 / Hiramine Yushi

一般社団法人鬼ごっこ協会 公認S級ライセンス指導員・審判員


1985年生まれ。大学在学中から鬼ごっこ協会設立前からの活動に参画して、事務方の責任者として活動をして、マーケティングや組織マネジメントなどを行ってきた。現在は、スポーツ鬼ごっこの普及を担当している。保育士・放課後児童支援員の資格を保有。
 
<資格>
保育士・放課後児童支援員